アメリカのピアノ店を訪ねると、2m以上の大きなグランドピアノがずらっと並んでいるのに驚きます。特に大きな店店舗ですと、フルコンサートピアノも何台も見かけます。その点、ヨーロッパの場合は、2m以下のピアノが多いようです。住宅のサイズの違いなのでしょうか。
日本の場合、東京や横浜といった関東圏では圧倒的に小型のものが人気があり、2mを越す大型ピアノは需要が薄い傾向にあります。
STEINWAYの場合、このS155というサイズが一番小型なのですが、人気がありお問い合わせも多いです。このサイズはBaby grandとよばれ、マンションなどの比較的狭いお部屋にも十分入る大きさとして広くピアノファンには認知されています。
ただ、小型とはいえさすがSTEINWAYで、小さなボディーから発せられる音はパワーに溢れ、ブリリアントな音色はまさにSTEINWAYならではのものです。決して国産の大型のピアノと比較しても見劣りしないのは不思議です。
<過去に販売した「S155」たち>
S155 Chippendale
猫脚・艶消しタイプ。現在はこちらのタイプの1956年/ハンブルグ製を展示販売中です。
S155 北欧モデル
北欧モデル(スウェーデンモデルとも呼ばれる)。スマートなスタイルが魅力。
S155 ウォルナット艶消し
こちらはニューヨークスタインウェイ。しなやかさと、唸るようなパワーを持ち合わせています。
1960年 ハンブルグ製
オーソドックスな黒艶出しタイプ。奥行155cmとは信じがたいほどのパワフルな響きです。
1937年 ニューヨーク製
しっとりした気品溢れるマホガニーのケースが光る絶世期の逸品。